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2006年4月 4日 (火)

大 漁

Pict0424Pict0433Pict0593060404_105702060404_110401ようやく4日に待ちに待った出航になり、便乗できた小女子漁。本日は大漁だった。一日1ミリづつ大きく成長していく。今日は5センチほどの大きさ。小さい3〜3.5センチほどのものが一般的には高値がつきしらすとして市場で出回っている。見た目がよいため人気があるのだ。がしかし、魚が好きな人はたいがい聞くと、みな口を揃えて細かいものよりどんどん安値になる大きい小女子を好むようだ。私も、高値がつく細かいしらすは好きじゃない。味が淡白で物足りない。しかもスーパーで売られているものには美味しく見せるため本来の黒っぽい魚の姿を青色に見せるため色素沈着がなされている。薬品の味がツンとしてすぐさまわかる。実家の台所に色目が不自然な小女子のじゃこがあった。ひとくち口に入れてみたら薬物の味がしたからそれ以上食べなかった。聞いたら市場でいただいた色素沈着されたもので、きれいな化粧箱に入っていた。天然のものを食べていない人は普通にあれが小女子の味と思うみたいで、昨日桑名の友達にきいたら表示をみて塩とだけあるものと、赤や青の文字が印刷されてるものがあってあまり味の区別がわからないらしい。私は不味くて食べれない。実家にあったいただきものの色素沈着されたものは近所の猫の餌になったか畑の肥やしにされたみたいだ。
小女子がこの日の漁では大きくなって値段が安値になっていたけど、私は大きいこの価値が薄れてく小女子のが好きなわけで、釘煮もこれよりもっと成長しておおむね市場では売り物にならなく、魚の餌として業者に買われて行くくらいのものをより好み、その時期を待って釘煮にしてもらうわけである。魚好きにはこの時期のもののが好まれて売れるけど。世の中、一にも二にも「実」より「見た目」というわけだ。
漁に便乗させてもらって市場に売りに行き、業者が競り落としにきて買われていき、工場で加工され流通されていくまでを取材したらものすごく面白かった。暗い夜明け前に港にいくとたくさんの船に明かりがついて、準備している。海の沖まで船がいくと、1〜10キロ単位で船がいくつも点在しており、あれはどこどこの漁港からのもの、どこそこにみえる船はカレイを専門に穫ってるマグワ漁(漁の種類)だと弟に説明してもらった。小女子の漁は四国から伝授されたバッチ網という漁で、ももひきという今のスパッツに値する寒さしのぎの下着に似てる形をした網を二船〜4船の戦闘態勢で出航する。魚が群れになっているあたりまで魚群探知機GPSで検索しながら運行することおよそ30分。このあたりかしらんと観をぬぐって投網をする。1時間〜3時間かけて網をひきあげるまでの一連の作業をする。10キロいりのかごに30〜50杯穫れるわけだが、このあたりの年間の50%の水揚げを誇る小女子が漁業資源として大切に一年保護されて育ち、産卵し、稚魚となった時期にようやく解禁されて、漁獲されてきたわけで、その小女子がこんなに大漁に網にかかってきてるのみたら、バカみたいだけど可哀想になってしまった。暑さに弱く6〜12月まで夏眠するのだが、外的から身を隠すために砂の中に潜って、小女子が夏眠していそうな場所は開拓や工事の食い止めを促し漁業関係者からも守られて育ってきたのに、可哀想〜ってピチピチ跳ねる大漁の渦に涙がでそうになったりして。これも異常なまでに思い入れが強い魚故かのしれないけど。早朝にとれた小女子は夕方には浜に天日干しされてじゃこになっている。浜に干されたこれまた大漁の釜揚げ(やがてじゃこになる)の天日干しを眺めながら、砂浜で選別にもれたかたちの悪い小女子を眺めつつまた心がチクリとしたりもした伊勢湾に春を告げる小女子漁の一日だった。

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