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2007年9月 6日 (木)

「若い人たちへのメッセージ」

1954年3月1日、静岡県、焼津港から出港したマグロ漁の漁師23人を乗せた第五福竜丸が、アメリカの水爆実験爆発により死の灰をかぶった悲劇 ビキニ事件は、日米友好の亀裂を危惧した政府によって報道規制が敷かれ、「これは終わった、解決済み」と早々に終止符をうたれ闇に伏されたそうです。広島、長崎の原爆の1000発分もの放射能が放たれたこの歴史的な大惨事を、忘れてはいけない後世に語り継ぐものとし、先日閉鎖された旧焼津港のイベントでも、当時の焼津港で水爆した福竜丸を待っていたという漁師の祖父をもつ若い人々が発信し、未来に残したいものを形にしようとする若い学生の、思いのこもったメールを拝見した。

港についた漁師達は、「核のまぐろなんて持ってきやがって!!」と、当時すごい言われ方をされ、避難に差別を受け、50年間いい知れようのない心の奥の暗闇を背負って生き続けてきたといいます。


この事件を語り継ぐことを使命とされている福竜丸に乗っていた大石又七さんも、東京にまでこれば世間の目やさまざまなトラウマから解放されると陸(おか)にあがってクリーニング店を紹介で営むようになったものの、当時被爆した漁師達は世間からの差別や攻撃に口をつぐんでしまった中、核兵器が廃絶される日まで第五福竜丸の悲劇を語り続けてほしいとの熱心な人々の声に、トラウマをかかえながらも全国で公演や、著書本のなかでその悲劇を語り続けられています。
被爆によって亡くなった漁師達の分まで。

半分は亡くなったその理由は、全員が放射能による癌。しかし政府からはそれは核とは関係ないと相手にされなかったという。病院のベットの上で、苦しみにあえぎ痛みに半狂乱になって死にいく漁師仲間を観ては、次は、俺の番かもしれないと、各々、死の恐怖を背負って生きて、次々に亡くなって行った乗組員の話、その過程で在った差別の話もリアルに描かれ、アメリカと日本政府が交わしたマスコミには知らされていない闇のなかの書面のコピーややりとりも事細かに描かれています。真実を伝えるために書かれている。
大石さんの重みのある言葉の本を連日読んでいました。そのなかに、去年にこれはやはり語り継ぐためにと出されたもの「ビキニ事件にの表と裏」かもがわ出版 文面の中の最後のほう。核兵器断絶の講演のときにもスピーチされたもの、後世に伝えたい大石さんからのメッセージとして載せられていました。私も強く胸を打たれた。
何回も今後読み、語り継いでいきたい。

中国の孫子もドイツのカントも同じ思想、同じことを言っていると讃えられたという、素晴らしいメッセージ。


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誰もが望む「平和な世界」を、万物の霊長などと偉そうに言う人間が、どうして何千年、何万年という長い年月を費やしながら、実現することができないのでしょう。それどころか、人間はここにきて水素爆弾という恐ろしい核兵器まで作り出してしまいました。それを、軍隊という人殺しの集団が持っています。

一発で何百万という人間を一度に殺す、世界でも最強の兵器です。相手が持てばこちらも持たなければ殺られてしまう。当然各国は持とうと必死です。
すでにアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、オアキスタン、イスラエルなどが、三万発とも言われる核兵器を手にして土の中や、海の中に隠し、ぼたん一つで相手の国に打ちう込めるように照準を会わせています。
海の中を徘徊している原子力船などには、広島型原爆の数十倍もの威力をもつ核爆弾が10基も20基も積まれていると言います。一方では小型化された劣化ウラン弾などが湾岸戦争やアフガン、イラクで一般市民を殺傷しながら放射能をまき散らしています。世界はいよいよ恐怖の泥沼に入ってきました。
これらをただ、黙って見つめているだけでいいのでしょうか、ほかに道はないのでしょうか。
いや一つだけあります。「軍隊をなくせばいいのです」各国も日本の憲法九条が謳っているように軍隊をなくせば、核兵器も戦争もなくすことができます。
世界につながっているインターネットで、若者たちが手をつなぎ、ゆがんでしまったこの常識を変え、新しい世界を作ろう。テロが生まれてこないよう富の配分なども行い、世界を大きく進化させよう。それぞれの国には警察と被害救助隊がれば十分です。そして国連には世界を統括する政府を作り、強力な地球防衛隊が世界を守ればいい。
このようなシステムを作り出す人こそ、ノーベル平和賞を与えたい。
時間はかかるかもしれない、困難な道かもしれない。しかし、これこそが、「人類の求めなければならない究極の目標」だと思います。

かつて日本は、強力な軍隊で大日本帝国を作り、世界を相手に戦争をしました。そして二千万にも及ぶ近隣諸国の人々を殺してきました。だが戦争には破れ、無条件降伏で命だけは助けられました。
そして軍隊をもたない平和憲法を産み出し、廃墟の中から国民が一丸となって経済大国を築くことができました。世界にも大きく貢献してきました。
戦争は人を殺すことなのです。欲張りの野蛮人が持つ思想です。恨みだけを作り、何の益も生まれてきません。

争いの絶えない世界も今、軍隊と核兵器、そして戦争をなくすときがきていると思います。
軍隊や戦争が浪費する超膨大な資金(世界の軍事費、年間約一兆二○○○億ドル)を「貧困や教育、友好」に使えば世界は変わります。変えなければいけないのです。そんなことができるわけがないと言って、悪化の一途を黙認し、恐ろしい核兵器も容認して巻き込まれて自滅するか、目覚めるかは指導者ではありません、私たちなのです。


ビキニ被爆者・元第五福竜丸乗組員 大石又七

「ビキニ事件の表と裏」大石又七著 かもがわ出版 より

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