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2007年10月 3日 (水)

奇蹟のテーブル「 アル・ケッチァーノ」への旅 

1_20_24_213_2今日は朝から奥田政行シェフのお店アル・ケッチァーノを体感する旅にでました。といっても、一人でというわけではなく、奇蹟のような御縁、出会い、そんな奇蹟が生んだ流れにのらせていただいた、これまた「奇蹟」、人々のお陰さま以外のなにものでもない旅だったのです。

奥田政行さんは山形県は庄内にある在来野菜、果物や、地元の生産者を料理という表現手段で応援したいと庄内の伝道師となって、生産者の手により精魂込めて育てられた大地や海からの恵みである食材たちを、食材がもっとも喜ぶかたちで料理する天才料理人。「奇蹟のテーブル」を制作された村上修一さんが、お店に伺う前日に、貴重な時間を割いて、生まれ育たれた酒田の街から鶴岡まで庄内の魅力を親切にご丁寧に案内してくださりました。当日は酒田駅で待ち合わせし、椎名誠のお気に入り、酒田名物の煮干しを効かせただしベースのラーメンでワンタンメンをご案内していただく。
そのあと、酒田市が産んだ世界の写真家が土門拳の写真記念館に。建築も素晴らしく、生前、土門拳と親交のあった勅使河原宏の庭園や、イサム・ノグチのオブジェで空間が構成された豪華な写真美術館だった。氏の晩年のライフワークだった「古寺巡礼」のなかの仏像や寺院の写真も圧巻だったが、作家の書斎に入ってその作家の生身を削って作品を制作する姿に迫った作品や、作家のふとした瞬間を捉えた、人間の入ってほしくない極限まで入って激写した作品群の迫真の極まり、芸術家の生々しい息吹、人間臭がにじみ出たその残像が脳裏に焼き付く。梅原龍三郎はそのしつこさに途中、藤椅子を床に叩き倒したという。

夜は酒田の美味しい魚で、アル・ケッチァーノ、奇蹟のテーブル逸話、興味深いお話をたくさん伺えて次の日のアル・ケッチァーノへ伺う期待に胸高鳴る、愉しい宴のひとときでした。何より、村上さんのユーモアのセンスに終始(それは明くる日の道程でも同じく)、楽しませていただきました。俳句もやられて文章も書かれて、プロデューサーもデザインも構成も全てこなされる方の会話は興味深く勉強になることばかりでユーモアのセンスも一流で脱帽。村上修一さんが手掛けられた、壮大な日本海と山に恵まれた、食の宝庫 庄内と、庄内が生んだ、奥田政行という天才料理人を追ったドキュメント、「奇蹟のテーブル」は、その内容もデザインも、構成すべてがとてもすばらしい一冊です。

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