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2008年6月 9日 (月)

世界には貧しい国が2つある

もし、自分があの現場にいたらどうだろう、友達知己だったらどうだろう、考えただけでゾッとする。史上最悪の無差別殺傷事件が秋葉原で起きた。奇遇にも、大阪で起きた小学校侵入無差別殺人事件の8周忌にあたる日。この今日の殺傷事件の25才の犯人が 殺すのは誰でもよかった、世の中が嫌になった、という発言に 底知れぬ社会のゆがみを感じる。犯罪は社会が生んだその時代時代の人間の心理を写す鏡。
殺めるのは「誰でも良かった」、「死刑になりたかった」というこのような言葉を最近よく聞く。「死刑は廃止してはならない」と強く語った山口光市母子殺人事件で9年間戦い続けた御遺族の本村さんの言葉を思い出す。被告に9年目にして死刑判決が下った後の記者会見で、残酷な判決だと思っている、この判決でよかったのかどうかはこれからもずっと悩み続けていくだろう、このような残酷な判決を下さなくてはならない犯罪というものを社会からなくさなければならないとも語っていたあの沈痛な面立ちが思い出される。また偶然にもこの日の夜の情熱大陸の特集は、11年前に神戸でおきた少年A犯行の連続殺人事件がきっかけで命の尊さを伝えたいと全国を駆け講演する助産師の永原郁子さん。8年前、大阪で起きた無差別殺人犯の宅間守は死刑判決下った後、早く死刑にするよう急いて告訴し1年という異例の早さで処刑された。自ら処刑を望み人を殺める犯罪は社会に何を訴えてるんだろうか、秋葉原で起こった今回の無差別殺人の報道を見ながら考えてしまう。このままだと本当に死刑はなんとしても廃止したらいけないという、世界と逆行した日本国全体の動きとなっていくだろう。逆に死刑制度が死刑を望む犯罪の助長にもなっているのか。犯罪と社会は切り離せない関係がある。今回の無差別殺人事件は、この不安定な今の社会を物語っている。今回の事件から一体私たちは何を受け取らなくてはならないのだろう。この社会が抱えている問題は若い人たちに何を背負わせてしまっているのだろう。今の若い人たちは、どのように気持ちを発散したらいいのか、わからなくなっている。今日本は様々な問題に加え不況にあえぎ、連なる倒産、たくさんの失業者を抱えている。豊かさについて考える。

『世界には貧しい国が2つある。
物質的に貧しいインド。
そして、 世界がこれだけ貧困に
あえいでいるのに、 無関心でいる、日本』
来日したときのマザー・テレサの名言が心に響く。

私たち日本人の豊かさって何なんだろう。
たくさんの方の命を無惨にも瞬時に奪い、世の中に強烈なメッセージを吐いた犯人、今回の事件はとてつもなく悲しすぎる。事件と平行してこの日NHKで終始やっていた地球環境についての特番が、皮肉に見えた日。

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