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2008年8月30日 (土)

どべとたたらのルーツと作品との出会い

1昨日は午後、女子美の彫刻の先生である、友達の美紀ちゃんが来てくれる。ピエールエルメ・パティシェ様のケーキのおみやをいただく!

美紀ちゃんとは18年前(当時21才)、宇都宮自動車教習所で出会って以来の付き合い。ちょうど湾岸戦争で海外旅行を見送ることになった私は、雑誌で観た自動車免許の広告に導かれる様に、宇都宮まで運転免許を取りにいったのだった。

そこでトロくっさい私、仮免2回オチ、本免も1回オチのヘッポコで合宿所を期限切れで追い出される。「なんで美大出ってトロくっさいんやろう〜(つーか私等だけ?)」って、同じく落ちこぼれの美紀ちゃんとそこで知り合って、仲良くなっていた私たち、慰めあう。

宇都宮は老舗佃煮屋さんのお嬢様である美紀ちゃんの実家に卒免まで一週間程お世話になったという。。。そこで美紀ちゃんのお父さん(佃煮屋の社長さん)に大変可愛がっていただき、夜な夜なワインでいろんな人生の話しをしてもらう。悔いのない人生を送ること、人と比べない、諸々忘れた内容もあれど、青くさい私には勿体ないようなハートに響くいい話しを毎晩ワイン片手にしてくれた。丁度、戻り鰹の時期だ。佃煮本舗の社長故か、大変食いしん坊で連日栃木の名産、珍味をたらふく食べさせてくれた。

料理も得意で朝になると自ら台所に立ち、手製のオムレツとごはんでもてなしてくれて、だいぶん遅れた卒免合格のころ(お陰もあって二人とも同時にやっと卒業、長かった〜)は、美紀ちゃんの上品なお母さんが可愛い洋服までプレゼントして「おめでとう」を言ってくれたりした。


Rimg00230001美紀ちゃんの部屋で、夜寝る前、二人で沢野ひとしの絵本をみたり、美紀ちゃんが好きな椎名誠の話しを聞いたり。あと、日本橋の呉服屋のお嬢様だった美紀ちゃんのお母さんが(娘さん時代に実家の呉服屋からもらったらしい洋服の珍しい高級生地でフエルトのような素材でそれがまたたまらなく可愛い)気が狂ったように、何故かネコをつくりまくっていて、それがめちゃくちゃ可愛くて欲しくてたまらなかった。それでもらった、うちの家にあるこの超カワのネコマスコットは命名、どべとたたら。型紙なしでお母さんは突然ネコのラインにハサミで切り、毎日反復して作っていたらしい。このネコマスコットが可愛くて私もまねして作った。この素材みたいな可愛い生地はやはり手に入らなく、市販のフエルトで作って、それを当時、好きな男子にプレゼントした。笑。

美紀ちゃんとは、しばらくして何年かに一度どちらかとなく連絡をしたりしていた。5年ぶりに会ったとき、あの印象的なお父さんが癌で亡くなったことを聞いて、号泣した。それくらい、私の心に残ったハートのある方だった。仕事への姿勢が大変厳しくて、かっぷくがよく社長の器、威厳があって、でも家庭ではシャイで不器用な感じで、娘は目に入れても痛くないといった愛し様、そしてとても家族思いのお父さん、昔の男の人、職人気質なイメージがある。

美紀ちゃんのお父さんの13回忌に何年ぶりかに再会した。男子友達数人と食事をするのにふいに美紀ちゃんを思い出して電話した。その時、美紀ちゃんの前に偶然座った男子が、後に、今の美紀ちゃんの旦那さんとなった。お父さんが巡り合わせ引き合わせてくれた、そんな確信を抱かずにはいられない。当時散々お世話になった私が、もしかして、あのお父さんの(目に入れても痛くない愛娘への)計らいによる道具になれたとしたなら、こんなに嬉しい事はない。

私たち、縁が深い。互いに、顔も似ていて、美紀ちゃんの亡くなったお父さんにも私はどことなく顔が似ている。もちろん美紀ちゃんはお父さんにくりそつ。


2家で夕方までゆっくりお茶でくつろいでると、家で出した紫蘇ジュースの下にしいた重宝している布作家の 石川ゆみさんのリネンのコースターを見て、大変気にいってれた模様。連れていきたくなって、恵比寿のEkocaに案内する。丁度、女子美コレクションを主にしたテキスタイルデザイナー脇阪克二さんの展覧会も開催中でグットタイミング。。

3そこで私は北海道で制作されている木工作家の佐々木要さんのアサダという木でできたプレートにひと目惚れ。Ekocaの福地さんが仰るには、普段大変無口な職人さんなのに、木の話しになると止まらなくなるという。木を愛して病まない心が伝わってくる作品たちだったが、その話しを聞いて、余計ぐっときた。そういう人がつくった作品って信用できる。嬉しくなって家に持ち帰る。一点ものだった。作品ってほんと不思議だ。出会いを待っている。縁がないと買えない。
ここにししゃも焼きを並べたり、おにぎりならべたり、和菓子をならべたりしたい。使いまくろうと思う。


店を後にし美紀ちゃんと恵比寿駅に向かう。Ekocaを大層気にいって、10月の華ちゃんの展覧会も是非行きたいと意気揚々。私も嬉しい♪


佐々木要さんのアサダという木でできたプレート、テーブルにおいて眺める。見る程にええわ〜。心を感じる。いい出会いさせてもらった。

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