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2008年9月26日 (金)

草木染め・藍染め、織りの宇宙〜重要無形文化財・結城紬〜

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今日は、着付けを教わってお世話になっている大貫先生の師匠の甥っ子さんが守っていらっしゃる日本が世界に誇る伝統工芸、国宝、重要無形文化財指定の結城紬(ゆうきつむぎ)の本場栃木(茨城をまたぐ)工房に連れていっていただいきました。いや〜実に感動した。

蚕から真綿をとる作業、そこから一本の糸をつむぎ、天然の草木の命から染め、長いものは一反(着物一枚が仕上がる布の長さ)を一年かけて織る、結城紬の反物の行程を全て見せていただいた。

縦糸と横糸をつむぐ「織り」は、宇宙に似ていると云う。精神性、心の修行である。朝と夜では気分も力加減も違う、それを織りに出してはいけない、織りは正直、全部心が映しだされる、常に平常心を保ち、織らなくばならない。一本の糸に命を吹き込む作業、気が遠くなるような仕事を丹念に地味に丁寧に、人の手でつくられていく結城紬。

着物の世界は深い、まだ右も左も解らない ド素人だが、昔からきらびやかな色の世界、友禅の染め物より断然、私はこの一本一本の糸を縦と横に重ね合わせる「織り」の世界に惹かれてやまない。

草木染めにも非常に興味がある。中でも藍染め。この藍染めの窯はこの地方ではここだけしかもう残っていないらしい。藍はもともと緑の草で、薄い桃色の花をつける(写真中頃)。芽がでかけたとうのあたりを天ぷらにすると美味しいとか。その藍は最初緑色の液体なのだけど空気に触れて発酵させていって藍色に変化していくらしい。一反(着物一枚が仕上がる布の長さ)の糸(真綿からなる)を60回にも及ぶ染めの行程で、深い深い藍色に染めあげる。そこには職人の魂が入っているのはもちろん、藍の命が生き続けている。
からだにつけると殺菌消毒作用があり、痛みや虫さされの幹部に藍染めの洋服や布をあてるといいらしい。憧れの藍染め、その最高傑作を見る。溜め息がでる。日本の伝統、魂を感じる。ちょうど見学にきていた小学生に混じり、職人さんが使っている藍の窯で私たちも染めさせてもらった。

そして突然変異で生まれたこのあたりにある思川桜(おもいがわさくら)で染めた紬の美しいこと。
地味な仕事ほど重要で、表をひきたてている。着物はあでやかで美しい世界どこにいってもまけないくらいの素晴らしい民族衣裳だけれど、それをつくる、一枚の着物ができるまでのそこに関わった自然と人たちのストーリーを直に感じることふが出来て幸せでした。

憧れの結城紬を受け継ぎ残したい職人さんたちの思いは直に深く深く伝わってきました。憧れの結城紬を着る時にあの職人さんたちの思いが入っていると思うと、ありがたくてありがたくて、呉服屋さんでは決して得ることのできない感動をいただいてきたのです。いつまでもこの方たちの想いが日本の自然の魂が未来に受け継がれていきますように、応援させていただきたい。心から祈ります。

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