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2008年9月21日 (日)

「死への旅立ち」の瞬間

昨晩たまたま観た「千の風になってドラマスペシャル」。太平洋戦争末期の特攻隊の死に行く姿、本当にあった話しを今でもなお生きてその慰霊の前で思い出話しをする、当時のなでしこ隊〜少女達が語る、婚約者、子供、かけがえのない家族を失った愛しい人たちを亡くした思い出の映像作品。

とてもよく出来た構成で、画面に吸い込まれる。

戦争ってなんだろう?
身を剥ぎながら家族や大切な人への想いを断ち切る、涙を見せてはならない、振り返ってはならない、我が人生の未来を語ってはいけない、絶たねばならぬ夢がある。愛する人に綴った最後手紙、遺書を書く。母という字を8回書いて飛行機に乗る。国の為に、愛する者のために、死に行く。相手を殺す、それが美しいとからだに教えこまれる。そこにはリアルに死がある。戦争ってそういうものだと云う。

残された人たちのが辛い。いくら時間がたってもずっとからだに刻まれる。婚約者の煙草の吸い殻を今でもとってある人。愛する人の特攻隊の軍服を抱きかかえて泣く人。慰霊に水を今もなお捧げる人。
60年以上たった今でも、彼女たちはリアルに当時の想いを話し、からだに刻まれた哀しみが痛切にこちら側に伝わってくる。「未だに忘れられません」、口を揃えて云う。この想いと記憶を私たちは、生きている限り若い人々に伝えていかなくてはならないと慰霊の前で手を合わせて語る。

今のこの時代に、赤紙が来て果たしてどれだけの人間(男子)が、愛する人のために大切な人を守るために、命を投げ打って死に行けるだろう。みんな逃げるんじゃないかな。

映る桜の木が花が哀しい。とても辛く痛いドラマで、見ていられない場面が多々あったけど、最後まで目が離せなかった。命の重さについて考える。戦争について考える。今の自分の悩み事なんてちっぽけに思える。

当時のあの人たちの想い、死があったからこそ、今の私がいる(私の命がある)という事実は変えられない。

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コメント

>もうすぐ日本から、戦争を体験した人がいなくなってしまうね。
>肉声で語ってくれる人が、数年後にはいなくなってしまうね。

ほんまや、この想いと事実を途絶えさせたらあかんのやんな、ずっと
伝え続けやなあかんやんな。
せやで私たちがそれを受け取らんと。そして伝えていかんとな。
それには知らなあかんもんな。

話しは飛ぶけど、今の日本で赤紙きて戦争に行ける男なんておらんで。
みんな逃げてくって話しをホップとしとった。ホップんとこは
子供3人とも男やけどな。

あの頃の日本サムライ魂は日本の鏡やった思うわ。
あのサムライ魂で私たちの今がある。

大切な人の命を守るべく、命がけで
戦争はもう繰り返したらあかんという事に使うサムライ魂を
今育てやんと。

投稿: やだ | 2008年9月21日 (日) 21:15

あたしもたまたま見てしまって最後まで目が離せなかったよ。
なでしこ隊の女性の方たち、あれから60年もたっているのに、あの日から時間がとまっていて、今も鮮明におぼええていて、涙を流していたよね。書いていても思い出して涙が出て来る。
もうすぐ日本から、戦争を体験した人がいなくなってしまうね。
肉声で語ってくれる人が、数年後にはいなくなってしまうね。
こうした番組や映画でしか、戦争というものがどういうものなのか伝えられなくなってしまうね。
どうしていまだにこんなことを繰り返す人々がいるのだろう。
悲しみと苦しみしか残らないのにね。

投稿: めぐちゃん | 2008年9月21日 (日) 19:04

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