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2011年9月 3日 (土)

天から見れば

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今日は、1/4の奇跡の入江富美子監督の新作「天からみれば」のプレ鑑賞に伺ってきました。
これは、自分の踊りの師匠(養父)に、17歳の時に両腕を切られ口で絵を描き続けた大石順教尼さんの最後の、お弟子さんである南正文さんを追ったドキュメント映画です。
南さんも同じく両腕がなく、口で絵を描いている画家です。
小学生の時に実家の大工小屋の機械に両腕をもぎ取られ、大石順教尼を知り、母に連れられて弟子にさせてほしいと門をたたいたとか。
順教尼は私の弟子になりたければ3つの約束をしなくてはならないと差し出す。
1.大阪の堺市から、京都の山科(片道三時間)まで一人で来なさい。
2.これからは足以外に口を使うこと。
3.絵を描く事。

そして南さんは、はじめて自分一人で大阪の堺市から、京都の山科までの片道3時間かけて挑戦したのです。不気味がりじろじろ見学する人、指を指して笑う人、近ずくと逃げる人、反対に切符を買うとき快く手を差し伸べてくれる人、いやな思いをたくさんして、ようやく大石順教尼の元にたどり着き、こんな事があったあんなことがあったと道中の出来事を話すと、「よくがんばったな」と言うかと思いきや、順教尼は、「よかったよかった」とうなずいている。
なんでよかったのかと問えば、「世の中にはいろんな人がいる、それを教えてくれているのだ。道中であった全ての人はおまえの先生だ」と言ったそう。

順教尼は、17歳の時に両腕を師匠(養父)に切られたにも関わらず、事情徴収しにきた警察に「どうしたらお父さんの罪が軽くなりますか?お父さんが悪いのではない、お父さんをそうさせた罪が悪いのです」と言ったそう。17歳の両腕を無くし死をさまよった女性の言う言葉とは信じがたい。

南さんは、順教尼から教えてもらった生き様を、映画のなかでとつとつと話す。

入江監督はこの映画をつくるきっかけになった「無手の法悦」という本にであったときからこの本を完成させるまでの数年間、自分にはとても大きすぎるテーマで、不安で押しつぶされそうになったという。
本編はすばらしい出来上がりの映画で涙がとまらなかったが、
監督のこの映画が出来上がるまでのエピソードの方に私は感情移入してしまった。

「天からみれば」すばらしい映画でした。
大阪方面では公開されているようです。近隣の方、是非ご鑑賞ください。


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コメント

いやあ大石順教尼の人間のすごさにまた魅せられました。というか、神!最後のお弟子さん南さんもものすごく魅力的でしたよ。

投稿: やだ | 2011年9月 4日 (日) 11:47

矢田さ〜ん!
今日は詔子ちゃんのフラメンコライブ本番でした!
初めて詔子ちゃんが踊る姿を見て感激、ライブ自体も大盛況でしたわ〜〜
詔子ちゃんも、矢田さんがカードで見てくれた通りだったと喜んでましたよ〜!
感動出来るって良いですよね〜私も「天からみれば」いつか観てみたいですわ!!

投稿: 片岡 | 2011年9月 3日 (土) 22:57

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