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2012年1月 8日 (日)

『いのちをつなぐ海のものがたり』

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お知らせです。
来月の2月8日に、新著書本が刊行されます。
タイトルは、『いのちをつなぐ海のものがたり』(ラトルズ刊)。
128p・オールカラー。
今まさに印刷にかける前の最後の作業で緊張の時。まだまだ気はぬけない状態ですが、たくさんの人に協力いただいたおかげでとうとう完成目前です!パチパチパチパチ〜。

伊勢湾ってご存知ですか?伊勢湾と言えば、お伊勢さんの伊勢神宮、伊勢志摩、伊勢エビ、アワビ、真珠の鳥羽etc・・・ありますが、私が育った伊勢湾沿岸の漁師町は、伊勢湾の中でも奥部の鈴鹿です。鈴鹿といえばFIのレース、鈴鹿サーキットです。『海があるなんて信じられない、いかにも魚が不味そう!』と周りの友達知己にいわれるほど、海から程遠く、陸や車、工業のイメージが強いところです。

しか~し。実はびっくりするぐらい、鈴鹿は魚介類が美味しく育つ地域なのです。愛知と岐阜にまたがる濃尾平野から流れる、一級河川の木曽三川(3つの大きな川)の恩恵を多大にうけていて、それらの川が流れ来る河口に近い気水域だからです。ゆえにプランクトンが豊富。その栄養を知って、湾奥に太平洋から魚たちが産卵しにきたり、卵から孵化した稚魚が栄養補給に暮らしています。
そこで育った魚を東京の我が家に来た友達が食べるとひっくり返ります(大げさ。でもほんと)。それはイメージと反して、ということではなく、山のミネラルによってつくられている海の微妙な塩分によって育つ、魚介類のとろけるような脂ののりと味わいの深さへの感嘆です。

そして、鈴鹿と同じかそれ以上に海のイメージがなく、いかにも『魚が不味そう』な工業のイメージの名古屋。同じ様に名古屋も山のミネラルをふんだんに受けた木曽三川の注ぎ口、気水域の伊勢湾奥部(湾奥)なため、魚介類がばかウマなんです。イメージで損している名古屋〜鈴鹿。これらのイメージ挽回を計ることが主体、狙いではないのですが(笑)、、、。

イメージの大切さも、この本をつくりながら学びました。

そして、海で働く漁師も、同じく勘違いされやすい人たちだと私には思えるのです。日焼けした顔にごっつい風貌。ぶっきらぼうで近寄りがたい。私は漁師の家に生まれ親族もほとんど漁師だけど、今でも漁師というおっかなく見える人たちに慣れないこともあります。もし漁師の家に生まれていなかったら、知ろうともしなかった世界かも知れません。そんな、近寄りがたくて、イメージで損をしていると私個人が思う海で働く漁師のことを、私の体験をもとに描いた本です。

年々衰退し深刻さを増す一次産業。なかでも陸(おか)の仕事である林業や農業に対して、海が舞台の漁業は教科書にもほとんど紹介されず、海ゆえに見えずらい。危険な現場で足を踏み入れにくい世界です。

海というはかりしれない大きな舞台で、こんなちっぽけな私には語り尽くせないことだらけの自然相手に働く人たちのこと。知ってもらうきっかけになれたらうれしいです。

というわけで、今日から少しずつこの本ができるまでのエピソードやこぼれ話しをこのブログにも書いていきたいと思います。

良かったらのぞいてみてください〜。よろしくおねがいします。


*写真は2011年夏。伊勢湾の沖合いにて。

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