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2012年3月20日 (火)

つないでいくこと

8


大阪・いとへん Books Gallery Coffeeでの展示、無事終了しました。
みなさま、ありがとうございました!

この本をたくさんの方々に手にとっていただきたいと、
地方の新聞やケーブルテレビの地方版にも
日々、紹介していただきました。

その中で、水産を専門にするジャーナリストや、
日本の漁業を持続可能にするために走り回ってる専門家らと
お話をさせていただく機会に恵まれました。

とあるジャーナリストの方に、こう言われました。


「あなたが想像している以上に、海はもっともっと深刻です」


8年前、大地をテーマにレシピ絵本を作らせてもらった時に
次は海だ!と直感が私のなかに走りました。
でもその時、私は、海で働く家族や親族をみて、
海は未来につながることはできないかもしれない
という、今迄感じたことのないような大きな危機感の中でした。

急がなくてはならない。頭ではわかってはいても
事はスムーズにはいかず、
こんなちっぽけな私には
何もできないことの無力感でいっぱいでした。

その頃よりもっともっと今海は深刻になっています。
しかし、多くの人が抱いているであろう危機感以上に
海は取り返しがつかない境地にあるということすら、
みんなに知らされていないのです。


その多くの原因は、人間の手によるものです。


『海で働く人たちが永遠ではないかもしれない』
という、著書本の帯にある大きなキャッチコピーには、
続きの言葉がありました。


『私は、彼らを記録に残したいと思った』

絶望の中でのはじまりです。


このキャッチは、結局消したけど
私のなかには、私たちのいのちをつなげるために
働いていた知恵のある海の職人たちが、
この国にはいたんだ
という事実を、記録にのこしたいという思いが
希望とは裏腹に、平行してあります。


今日も、50年浜と向き合ってきた
かつては海の職人であった方と、
お話させていただきました。

引退後は、海の底に溜まったヘドロを除去する運動を
ひたすらされてこられた
浜口惣七さんという、伊勢湾の救世主とも呼ばれた
ご高齢の方です。

「ゆずってもらった海を、自分たちはこんなに汚してしまった。
先祖に申し訳がたたない』
と語っておられました。


私には大きなことはできないけれど、
絵を描いたり、字をかいたり、私が話したりすることで、
専門家でもない自分が感じたことを、
地道に伝えていきたいと、さらに思いました。

私たちの食を支えて来てくれた自然と
そのなかで働いている人たちのことを、
みんなで考えていけたらうれしいです。


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