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2013年5月23日 (木)

目撃し、体感し、記憶した。

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竹橋にある東京国立近代美術館に、
ようやくフランシス・ベーコンを観に行った。
5/26日終了ということで、たくさんの人が
滑り込みといったところだろう、東西線の竹橋の駅で降り、
一様に同じ方向(東京国立近代美術館)を目指し足早に歩いていく。

来館者10万人突破というだけあって
館内もたくさんの人で溢れていた。

作家、アートディレクター、キュレィターといったような
顔ぶれも。


私は、ベーコンの生地であるイギリスのロンドンの
テート・モダンで1990年に
初めて体感した。
館内にあった絵のなかでゴッホのひまわりと共に強烈に覚えている。

今でもイギリスのロンドンに無性に行きたくなるのは
テート・モダンの建築、空間、絵画のセレクトの秀逸さが
忘れられないからだ。

そこにはたくさんのベーコンの生の原画とエネルギーがあった。

23年ぶりに観た日本での原画も圧巻だったが、
やっぱりテート・モダンにはかなわない。

変わらず色彩の美しさとデッサン力に見とれる。
どろどろした人間の内面をえぐりだして
現実社会を比喩している作品群は、幸せな気持ちにはなれないけど
心や本能といった奥深くにあるものをぐいっと掴まれてやまない。

内面に暗いもののある人に、私は惹かれる。


ゲイだったベーコンの恋人たちは、彼の心の中に入って行けずに
病んでいったという。

真の芸術家ってそーゆもんやんね。
神の代弁者であり、自らの内面を外に表現することだけに生きていて
対象はそのためのツールでフィルターでしかないのだろうな。


展示の出口にあった、大きなベーコンのポートレイト写真が
ぐっときた。

彼の生き様、彼自身をえぐりだしているような
存在感の強いとてもいい写真だった。


ベーコンは好きとかいう観念ではなく
無性に惹かれる。ただそれだけだけ。
やっぱりテート・モダンにまた行って生で観てみたい。
そちらに所蔵されていた作品群たちの色たちはもっと鮮やかで奇麗だった。

しかし日本で再び観れて良かった。
とにかく大きいカンバスの作品群が広い美術館の空間のなかで
強く力を放ち呼吸していて気持ちよかった。
ひさびさに絵画の生で感動を体験した。
23年焼き付いていた残像の引き出しに加えて記憶に刻印した。

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