未来につなぐもの(自然・環境・文化)

2014年11月16日 (日)

合掌

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9:00 a.m.


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2014年10月11日 (土)

お祭りを

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目撃。
秋の収穫祭。実りの恵みを神様に感謝。


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2014年8月14日 (木)

お盆

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お盆です。
3月と9月のお彼岸と、お盆は、ことさらに
ご先祖様に想いを馳せる。

町中で、ほおずきや松など、お墓用の花(仏花)を
仕入れに走る人が多く見受けられた田舎の8/10日すぎ。
日本やな〜と思う。

私も早朝からお墓に参った。
久々に般若心経を唱えた。

やっぱお墓参りは気持ちがいい。
わが命をつないでくれた先祖へ感謝。
そして般若心経は心地よい。

お墓に先祖に手をあわせること、お墓にお参りする事、
この日本の行事を子々孫々に伝承してゆかねば。

日本人で良かった。


*写真は松阪から車で1時間の原木椎茸栽培農家の敷地。
三重の小冊子、「カラス」の次号の取材に伺う。

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2014年5月 1日 (木)

ゲストハウスtoco

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かわいかった〜♪

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2014年1月 1日 (水)

謹賀新年 2014

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あけまして おめでとうございます。
今年は曇り空で、初日の出が見れませんでした。
ちょこっと顔出した、日の出さん。

いただいた年賀状のなかにあった言葉。
「幸せとは、幸せを感じる心をもつことである」

今年は、
日々の些細なことのなかに楽しみを見つけて
生きたいと思います。


本年もどうぞよろしくおねがいします。

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2013年8月13日 (火)

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三重県の湯の山温泉にある、御在所のロープーウェイに乗ってきました。
今回は母と二人。
35年ぶりくらい?@_@

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2013年7月24日 (水)

虹の戦士のイズムは拡大し浸透し続ける

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いや〜すごかったわ〜。
参議院議員 比例区 緑の党立候補、
三宅洋平率いる選挙フェス@渋谷ハチ公前。
ちょうど千葉迄用事に出かけ、帰りに渋谷経由やったから
途中下車してちらっと立ち寄るつもりが
最後迄おったわ〜。およそ5時間。
だって、あまりにも音が格好良すぎてリリックに引き込まれ、
やばい、想定外。やり残した仕事もあるのに帰れなくなった。

ごはんも食べずに行ったからお腹もぺこぺこ。
でも次から次へと魅惑的な音、ビートがかきならされ
京都から駆けつけたフライングダッチマンも登場。
場はピーク、気がついたら私も身体揺らして声あげていた。

選挙に音楽のせたらこんだけ全国に浸透するんや。
三宅洋平と山本太郎が構築したイズムは全国に染み渡り
投票日、三宅洋平は難関の比例区で18万票近くもの民意を集めた。

彼の行動はたくさんのメディアから注視され
選挙後の昨日はHNKのクローズアップ現代でも特集された。
メディアにしては正直に伝えていた(だが8割は自民党、安部政権のとりまきとベース構成だったが)

三宅洋平は当選しやすい小選挙区の神奈川からの立候補をすすめられていた。
にもかかわらず、あえて困難な全国比例区から出馬した。
それは、選挙に当選し、国会に行く事が目的ではなく
彼のなかでは全国の政治や選挙に興味のない人々の心に火をつけることだった。

これこそが行動であり、表現だと思った。

投票日前日、渋谷ハチ公前での選挙フェスはかつて視た事ないほどの
民衆で埋め尽くされ大きな時代の変化を感じずにはいられなかった。

選挙フェス締めくくり、大衆の前で
日本国憲法第9条を読み上げた、三宅洋平
ほんとにこれぞ、究極の「表現」だと感服す。

今回の参院選の結果(がっくし)なんて幻影にすぎないのかもしれない。
それよりももっと大きな価値観と値から強い旋風がこの二週間日本列島をかけめぐった。
しかも長らく政治の世界とは無関係にもみられた大多数の次世代をつなぐ若者を中心に。


自分がこの激動の日本に何をしに生をうけてきたのか、
各々、三宅洋平や山本太郎のイズムによって
覚醒し、気づいてしまった人たちは、もう再び眠る事ができない。

いくら政治家のせいにしても無視しても、
政治から逃げることができないのだ。

三宅洋平がどこに向かおうと関係なくて、
私たち一人一人の暮らしや生き方がどうなっていくのか
その事自体が政治の基盤を形成する。

そんな根源的なテーマを再び
考えなおすきっかけをくれた三宅洋平に深く感謝した。

でもって音と言葉が自由に操れて
あのマスク、表現力、カリスマ性にフェロモン、
嫉妬する〜〜。

そうそう、投票日当日の夜。
開票結果に固唾をのむ。

東京から立候補、山本太郎、当選!
うれしいうれしい!
自分の投票した人が当選することがこんなに嬉しいなんて
初めて体験した。

ここからが一番いばらの路やけど。
国会生中継、今後が気になる。
私たちが永田町で繰り広げられるまやかし、
政治家たちの言動から目を離さない様にしないと。


とにかく感動の17日間、三宅洋平さんのおかげで
個人的に新たなイニシエーションがうまれてさらに覚醒させてもらったこと、
感謝〜。

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2013年7月19日 (金)

いのちの記憶

われわれは武器を持たない、と、
世界に宣言してきた、我が国の先祖の命と引き換えにつくられた
憲法九条がとうとう改正されようとしている。

安部首相は、憲法9条を改正しようと宣言した。


まことしやかにささやかれてきて約10年。とうとうこの時がやってきた。

その勢いのまま私たちの憲法は書き換えられるのだろうか。
それが、明後日の選挙でほぼ決定してしまう。

明後日の選挙に行くのか、それとも戦争に行くか。

国会で意見を通す為に大きい政党、
やっぱ共産党に一票を、、とも悩む。

しかし、こんな時代の今だからこそ
こういう人を逆に国会に送り込んで化学変化を起こさせたい。


だって、こんなに魂(腹)の底から震える演説みたことない。
私のなかにあるいのちの記憶で、それが真実だからだ。

比例区 三宅洋平(緑の党)

三宅洋平@沖縄演説

三宅洋平@渋谷ハチ公前

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奄美大島のさっちゃんちのトロ。
トロ〜、きいとるか〜?(なんでやねん)

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2013年2月21日 (木)

『息子へ。』 by 飯野賢治

ロマンチックなこの素晴らしい随筆を
張り付けておこう。自身への記録に。

個人的にとくに最後の2行が
鳥肌が立つほどぐっとくる。


天才夭逝。
ご冥福をお祈りします。


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息子へ。


昨日、一緒に、お墓参り行ったな。

一緒に墓参りして、メンチカツ食べて、焼き鳥食べて
イカ焼きまで食べて、楽しかった。

いい墓参りだった。
ちょっと寒かったけどね。


家にいるときと、お墓までの往復の時間と
いつもに比べて、かなり会話したね。
今回の災害と、原子力発電について。


だけど、原子力発電について、結局のところ
「パパはどう思っているのか?」
というのを、ちゃんと言えてなかったように思う。


お前に、自分で調べたり、考える人間になってほしいから
バランスよく、原子力発電の、良いところと、悪いところと
話をしたつもりだけど
それだけだと、父親失格かなあと思えてきた。

パパの意見、を言わなきゃ。


だから、書くね。

直接も言うけど、こうやって書いて残すのは
お前だけじゃなくて、みんなにも伝えたい、というのもあるんだけど
自分の意見を「公」にしてないって、よくないと考えた。

正直言えば、わざわざ公にしないほうが、よいこともある。

パパだって、友達もいれば、仕事もあるんだし
原子力に対する態度を明確にしてしまうと
損をしてしまうことも多いと思うんだけど
そんな態度を、親であるパパが取っておいて
子どもである、お前に対して、「自分の考えを持て」なんて
偉そうに言えないよね、と思った。

だから、言うね。


さて。

パパの原子力発電についての意見。

まず。

パパは、正直、ある程度以上、詳しいことはわかんないんだ。
いや、本も、子どもの頃から合わせて20冊くらいは読んでるんだよ。
だから、ちょっとは知識としてあるんだけど
それも、ただ単に覚えた、っていうだけで、わかってはいない。
まだ、脳とか宇宙のほうが、ずっと詳しいわ。好きだから。


この問題は、「価値観の問題」なんだとパパは思う。


生命倫理とか、リスクに対しての考え方とか
人によって違うから、難しいんだよね。

社会的には、そうやって、いろいろな価値観の人がいるからよいんだけど。


例えば、極端な話、いまの生活と、リスクと、どちらを取るの?
というとき、人によって、その答えは違う。

実際、その人の年齢=残りの寿命とか、家族がいるとかいないとか
子どもがいるとか、どういう生活をしているとか
正直、そういうことでも違うと思う。
もちろん、そういうことは関係ない、という人もいるだろうけど。

だからね。

原子力発電は、賛成か、反対か、ってなると
賛成の人たちと、反対の人たちに、別れちゃって
その先、進まないことが多いんだよね。


パパはね、「国民投票」をやればいいと思うんだ。


いま定められている国民投票とは別枠で。
国民に是非を取る方法っていうのはよいと思う。


もちろん、ただの感情論ではなくて
原子力発電にも、良いところ、悪いところ、っていうのがあるわけだから
両方ちゃんと、データを出して、みんなで判断する。
そこが大事。

良いところ、いっぱいあるだろう。
悪いところ、いっぱいあるだろう。
もちろん、コスト=お金の問題とか含めてね。

「原子力は安全だ」、という前提の上で
いままでやってきたから、今日の問題があるわけで

「原子力は危険だ」、という前提の上で
可能な限りデータを出して、可能な限りプランも出して

日本の国民、みんなで判断しよう。


これは、僕ら国民の生活の問題なんだから。
関係ないよ、っていう人は、あまり存在しない。
日本人が自分たちの未来を考える、大きなきっかけになるかもしれない。


長くなった。


パパの意見。

結論になっちゃうけど聞いてくれ。


パパは原子力発電、ナシという意見なんだ。


賛成か、反対か、ではなくて
そもそも、やっちゃいけないんだと思う。


理由は3つあるんだけど、まず1つね。

簡単な思考ゲームなんだけど
ちょっと不謹慎かもしれないけれど
もし1年以内に、日本のどこかで、また、大地震が起きるとする。
そんなわけないけど、未来のことがわかったとして。
地震は、今回くらいの規模かもしれないし、もうちょっと弱いかもしれない。
場所や規模によっては、津波が起きるかもしれない。

だけど、それが、もし「1年以内に絶対に起きる」ってわかったとしたら
原子力発電、止めるんじゃないかな?
危ないから。


だとすれば、止めたほうがいいと思うんだ。
だって、5年か30年かわからないけど
そのくらいのことって、あると思うんだよ。

今回、よくわかったのは、想定外の規模とか
百年にいちどとか、千年にいちどとか言われてるけど
そういうことは、起きるんだな、ということ。

笑い話でね、1万年生きる亀を買ったら
その日が1万年目で、すぐ死んじゃうっていう話があるんだけど
亀なら、ただ死んじゃうだけでいいんだけど
原子力発電の場合、その時の被害がハンパなくなる可能性がある。

毎日、1万円ぶんの金を含む卵を生む、奇跡の亀を飼っていたとしても
死ぬときに大爆発するってわかったら、パパ、家で飼うのやめるわ。
そのぶん、がんばって稼ぐか、消費を抑えることにする。

残念ながら、この国は地震が多いんだよ。
あと、海に囲まれている。
もうちょっと言うと、山ばかりで住んでいるエリアが少ない。
だから、これは日本の問題なんだよね。
世界では原子力が、とか、どこかの国では、というのは
参考にならない部分が大きいと思う。

これは日本の問題だ。


地震が多い国だから、原子力発電は危ない。
正直言えば、パパは、地震がない国だったとしても
大地震があった、と同じくらい、「あり得ないこと」は起きるから
原子力発電に対しては、リスクが大きすぎると思うんだけど
地震が多い国であることは間違いないから、あまりにも危険だと思う。

今回の地震、そして津波は
それを勉強する機会だったとも言える。

この百年だって、大きな地震、かなりあったんだよ。
日本という、この国では。
調べてみればすぐわかるよ。
ほかの国々に比べて、圧倒的に地震が多いんだよ。


そして、2つ目。

原子力発電って、絶対に必要、というわけじゃない。


原子力発電って、効率いいんだよ。
問題が起こらなければ。


だけど、原子力ナシでも、成り立つのは事実。

無ければ生活ができない、というわけではない。

もちろん、いまの生活とは、イコールじゃなくなるかもしれない。

ここは、大事なことだから、後でまた書くね。


火力発電は、CO2の面と、エネルギー問題の面があるから
頼り過ぎるのはよくないと思うけど
こんな状況だから「繋ぎ」として、期間区切れば
ある程度稼働しても、世界も許してくれるんじゃないかな。
原子力止めるまでの繋ぎに、って言えば理解してくれると思う。
繋ぎとして、期間を含めたプランを提案してね。約束として。
京都議定書も、修正させてもらわないとね。
世界の理解を得ないとならないけど。
ちなみに、石油火力の発電所は新しく作っちゃいけないって
もう30年くらい前に決まっているから、現存するものの利用っていう話ね。

結局、最終的には、再生可能な自然エネルギーに
かなり頑張ってもらうしかないね。
とはいえ、原子力発電に比べて、発電能力は桁違いに小さいから
そう簡単な話でもない。
だけど、いまの技術って、またずいぶんと発達しているし
これからもっと、研究すればいいと思うんだ。

そっちに行くって、国が決めたら、もっと頑張れるだろう。
国家プロジェクトだ。
いや、世界プロジェクトになるかも。

パパは、地熱発電に期待しているんだけどね。
もちろん、太陽光発電も。コストの問題あるけれど。
波力っていうのも期待したいんだけどね。

ここに関しては、たまに、調べたりしているんだけど
関わっているわけじゃないから、わからないことが多すぎる。

例えば、風量発電でも、地熱発電でも、自然エネルギーって言うくらいで
自然のエネルギーなんだから、そんなものに頼り切っても
また、それはそれで大丈夫かな、という心配がある。
地熱発電をやりまくった結果、環境に甚大な被害が、とか
そういうことないのかな、という心配もある。
風力発電も、大規模にやったとき、すごく心配もある。

いずれにせよ、政策として、なにかに集中して依存するというのは
リスクの上で、やらないほうがよいと思う。


パパは、もっと有用な発電手段、出てくると思う。
それは、既存の手段の改良案かもしれないし
まったく新しいアイデアも出てくるだろう。
ただ、研究や実験も含めて、時間がかかるだろうね。

発電だけではなく、蓄電の技術も関係してくるし
スマートグリッドというんだけど、電力の需給のバランスを
自律して調整する機能の技術も期待したいね。


だけど、ものすごく単純に考えても
効率の良かった原子力発電から、ほかに移行しようと言う話だから
エネルギーの価格は、大変になるかもしれない。


電気料金の値段、上がるだろうね。

でも、仕方ないと、パパは思ってるよ。
贅沢しすぎたのかもね。

でも、技術が進めば、また贅沢できるかもね。


製造業を初めとして、それは大きな打撃になるから
雇用も多く失われちゃうと思っている。
そういうことの解決策も必要だ。


だけどね、少なくともいちど
国家として、エネルギー政策のプランを
原子力発電ナシで、という上で、計画すべきだと思うんだよ。
国民投票も、やるなら、その上でね。

原子力も含めて、あらゆる発電手段があるけれど
それぞれ一定期間で、どう移行していくか、というプランが必要だ。
もちろん、コストも含めてね。

プランだから、いくつもあるといい。
いろんな賢いところに、国がお金払って、やってもらえばいい。

民間も含めてね、当然。
電力会社も含めてね、当然。
原子力発電だけの問題じゃないよ。


そして、エネルギー不足の問題は、暫くの間、続くと思う。
コストがどう、じゃなくて、不足しちゃうんだから。

でも、いま計画停電とかやっているからといって
「原子力発電所がないとこの生活」というわけではない。
原子力発電だけじゃなく、火力発電も壊れちゃっているから、この状態なのね。
いまの停電の問題は、地震と津波の被害の問題だから
原子力発電の必要性と、誤解してはいけない。

この夏には、電力の需要が高くなるから、急いで
いろいろな案を考えて、実行しなければね。


だけど、もういちど言うけど
だんだんと改善はされていくと思うけど
エネルギーの値段は上昇するように思うから
それはそのまま、生活に影響するわけだから
その苦しみは理解しないとね。

だけど、いずれにせよ、世界的に、原子力発電に対しては
今回の災害をきっかけにして、停止したり、中止したりなるだろうから
そういう理由でも、エネルギーの値段は上昇するだろうと思うよ。

パパが思っているより、その影響は大きいかもしれない。

だけど、それでも仕方ないと、パパ個人は思っている。


その理由?


最後に。


その理由を言うね。

これが一番大きい理由なんだけどさ。


パパは、自分の世代より先まで
影響を与えてしまう可能性があることって
手を出しちゃいけないと思っているんだ。

いま生きている人が、その人生を「どう生きようか?」
というのは、その人の自由でもあるから
少なくとも、それを求める権利はあると思うんだけど

次の世代とか、その先の世代まで
影響しちゃうようなことは、やっちゃいけないと思うんだよ。


例えば、遺伝子に影響が出てしまう可能性。
お前の子どもの世代にまで影響が出てしまうとか。
場合によっては、もっともっと先の世代にまで影響してしまったり。
この国に、住めないどころか、人も近づけない場所ができてしまうとか。

そういうのは、いま生きている人、パパたちの生活と
そもそも、引き換えにならないと思うし、なってはいけないと思う。


命、対、命、のことなら、まだわかる。
先の世代の生命を脅かす可能性があるとしても
いまのみんなの多くが死んでしまうなら、已むを得ず、というのはあると思う。
いまの世代が死んだら、先の世代がなくなってしまうし。

だけど、「生活の豊かさとの引き換え」というのは
それは、身勝手だと思うんだ。

それをOKにしちゃったら、ぜんぶOKだよ。
「自分の生きている間、OKならOK」としたら、世の中終わってしまう。

それOKなら、それこそ環境問題なんて、どうでもよくなるよね。


先の世代への影響というのは、万が一、の話だけじゃない。

お前はまだ知らないかもしれないけれど
原子力発電というのは、使用済み核燃料というのが大きな問題なんだ。
薪を暖炉で燃やしたら、炭が残るよね。
炭だったら、捨てればいいんだけど
使用済み核燃料は、危なすぎて簡単に捨てられないんだ。
というか管理することすら難しい。
だから、そもそも、先の世代まで、大きなリスクやコストを
投げ渡してしまう、という発電方法でもある。原子力発電は。

さっきのコストの話でもあるんだけど
原子力発電所って、コストが安いと言う人もいるけど
そこまで安くないように思う。ほかの発電方法に比べても。
さっきの使用済み核燃料の処理のコストとか、廃炉にするにもお金がかかる。
ぜんぶ引っ括めて、そこまでコスト安、だろうか。原子力発電は。
さらには、今回のような災害、事故のときは、莫大なお金がかかる。
だから、コスト的にも、先の世代に渡している。
もちろん、コストもだけど、危険を渡すことになるのが問題。


というのが、パパの意見。

原子力発電の仕組みすら説明していないし
なるべく難しい言葉を使わないで、意見を言ったから
わかりづらいことも多いと思うけど
これが、いま、パパがお前に言えること。

パパの意見なんだ。


パパの意見も、個人的な価値観に基づいている部分が大きいから
強い意見だとも、弱い意見だとも言える。

パパは、だから、賛成の人の意見も多く聞きたいし
反対の人の意見も多く聞きたいと思っている。
賛成とか反対というより、様々な意見を持っていたり
データを持っていたり、プランがある人の意見を
多く聞き続けたいと思っている。
そして、自分でも、勉強を続けたいと思っている。


お前も、勉強してくれ。

勉強して、自分の意見を持ってくれ。


パパはね、日本が変わるタイミングだと思っているんだ。


日本は変わる。

やっと大人になる。

本当の民主主義が、やってくると思っているんだ。

お前を含めて、みんながいま、考えれば。


こんな状況のいま、日本が世界に向けて
どんな態度を示すのか、どんなメッセージを投げるのか
本当に注目されているんだよ。


少しでも意見を持ったら、教えてくれ。

また、そのとき、ゆっくり話をしよう。


楽しみにしている。


昨日の墓参り、よかったな。

パパは、パパのパパと話をしたんだよ。

未来のことを。


だから、パパとも話をしようよ。

未来のことを。


〜『息子へ。』飯野賢治〜より引用

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2013年1月 9日 (水)

わたしたち自身のこと

福島第一原発で年末年始も休まず、修復に携わってくれてる方々。
出張旅費も支給されず、選挙にもいけなかったとか。
確かに、この方々のお陰でわたしたちは今こうして
毎日を暮らしていられる。
この方々のことを忘れてはいけない。
ふくしまが当事者ではなく、
日本人が一人一人当事者であることを
忘れがちなんですよね。

今日、第一原発の現場に入りました。

業務上の守秘義務もありますが、書けるだけ書かせて頂きます。

重要免震棟で説明を受け、骨組みだけになっている4号機、3号機を間近に見てきました。
本日の最高値は1,000μsv/h。異次元の世界です。

素直な感想としては、進んでいるが進んでいない。そして進んでもいるということ。重要免震棟は線量の確保ができていますが、一歩外を出ると高い線量であることは紛れもない事実。そのような中で前司くんをはじめ、最前線でこの事故を押さえていこうと、尽力している方々がいること、当然のこととして仕事をしている方々がいることが、自身にとって大きな励みになりました。間違いなく言えることは、現場の支えがなければ、東日本は吹っ飛んでいました。今でも千本近くの燃料棒がむき出しの燃料プールに残っており、格納容器よりも危険な存在です。今回の事故は、いい意味では上澄みの爆発。燃料自体の反応で燃料そのものが飛び散っていれば、われらが八王子メンバーでさえも当事者になっていたという甚大さを実感しました。

そして、誤っていけないのは、今回の事故は最悪ではなかったこと。重要免震棟がギリギリ半年前に完成していなければ、現地での対応は不可能であり、間違いなく今の日本はないということ。幸いなことに最悪を免れることができたという、恐ろしい事実をもっと皆で共有すべきと感じます。

いいですか、本当にぎりぎりの状態でした。今、それぞれの事業をどう展開させていくかといった議論をしていますが、それは奇跡的なラインが守られたから出来る話にすぎません。隅田であれ、八王子であれ、日立であれ、東京全体であれ、おそらく西日本であれ、紙一重だったのです。そしてしっかり対応しなければ、これからも紙一重であり続けるのです。

ふくしまが当事者というのは明らかな誤解。本当に日本全体が当事者となるべき問題なんです。きっとこれを実感はできないでしょう。キツメのトーンになってしまいますが、共有できる皆さんだからあえて言います。この重さを心に刻みつけてほしい。その上で、当事者としてやはり皆さんにはかかわってほしい。当事者として、外部支援者ではなく、自分自身が自分自身の仕事やライフスタイルをどう見直していくか、この原発に依存するエネルギー消費の仕事やライフスタイルの在り方を、真剣に考えるしかないと感じます。

むき出しの鉄骨を見て、改めて事態の深刻さを痛感しました。テレビとは明らかに違うのです。そして、その現場で体一つで作業している方々がいます。その中には被災者がいます。われわれ日本人はそういった方々に今この時も支えられているのです。

改めて福島を支援するということが誤解であることを実感しました。逆に福島の地で今を支えていること、それによって日本が支えられているのです。だからこそ、この問題は皆がまさに当事者なのです。
東京にいては分からない。福島市にいては分からない。ゆえに分からないではなく、想像を働かせる、思いを巡らせるしかないのでしょう。

第一原発の構内でわれらの前司さんの伊達重機のクレーン車と運命的にすれ違いました。逃げない彼らがいる。そういった人がいるから、普通の生活が送れている。それは今も変わらない。

皆さん、原発が収束していないというのは事実。そして福島の問題ではないことを、
しっかりと共有しましょう。ふくしまの問題と考えること自体が誤りだと、本当に痛感しています。

それが私の今日の報告です。


*福島県福島市に在住、玉川 啓さんより引用

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